マネージャーからのお知らせ

「料理の鉄人に学び、食の鉄人に育った私(体重も)」

服部幸應さんの訃報、驚きました。彼の功績は、料理業界において非常に大きなものでしたね。服部先生と言えば、やはり『料理の鉄人』の名解説が一番記憶に残っています。料理人にとって、あの番組はただの娯楽番組ではなく、料理の真髄を学べる場所だったように思います。1993年から1999年の間に放送されたこのグルメ番組は、豪華な食材を使い、「鉄人」と呼ばれる超一流シェフたちが腕を競う、まさに料理の格闘技でした。

私自身、服部先生に直接の面識はなかったものの、10年以上にわたって服部栄養専門学校でイタリア料理研究会が開催されていたため、少なからず縁を感じています。彼の存在は、業界全体に深く刻まれ、彼が残した影響はこれからも続くことでしょう。

 

 

『料理の鉄人』を思い出すと、私がまだ外食チェーンに勤めていた時のことが蘇ります。現場から本部の商品開発室に移動したばかりの私は、上司に「知識が足りない」と叱責され、競合他社や有名店での「勉強」を課せられました。それも、「毎月10万円以上使え!」という厳しいノルマ付きで(笑)。
課され課題が「平日で毎週2回は競合他社へ」「毎週末は予約が必要なそれなりのお店へ」そして「毎月1回は料理の鉄人に出たことのある有名店に」勉強してくることでした。あの時期、外食を頻繁にしすぎて、体重が半年で68キロから85キロに増えたこともありました。ソファに座っても足を組めないくらい太ってしまったのは、今では笑い話ですけど。

当時は辛い経験でしたが、今振り返ると、あの時間が私の料理に対する知識や感性を磨き、今の自分を形作ってくれたと感じます。服部先生や『料理の鉄人』のような存在が、料理人にとっての道しるべであり、私自身も彼の影響を少なからず受けた一人だと思います。

服部幸應先生のご冥福をお祈り申し上げます

 

 

-マネージャーからのお知らせ